INTERVIEW - 06
新卒
一 寛之
Hiroyuki Hajime
九州支社
施工管理部
2015年入社
電子科 卒
2001年、半導体工場に新卒で入社し、工場設備の施設管理業務に従事。2015年、NECファシリティーズへ入社。工場の大型投資工事の計画、立案、施工監理等に携わる。
私は高校卒業後、九州の半導体大規模製造拠点の施設管理業務に携わり、会社の再編に伴い2015年、NECファシリティーズに入社しました。自分のキャリアにとって、大きな転機となったのはちょうどこの頃です。それまでは施設の保守管理を担当し、シフト勤務もありました。そのようにして現場の最前線の業務経験を積みながら、電気主任技術者やエネルギー管理士といった施設管理分野で高難度の資格取得にチャレンジ。その姿勢が認められ、施工監理課に異動することになりました。このように工場施設の保守管理から施工まで幅広い仕事に携われるチャンスがあることがNECファシリティーズの魅力です。現在は、大型投資工事の計画、立案、施工監理などの業務を担当することがメイン業務となっておりますが、現場の保守管理で積み上げてきた経験は、様々な設備運用に対して最適な改善、更新提案ができる等、現在の仕事でもかけがえのない財産となっています。
半導体工場は、受変電設備などの電気設備をはじめ、熱源となるボイラー、純水を製造する給水設備や排水・排気処理設備など、多様な設備によって支えられています。私は現在、これらの設備に関わるマネジメント業務に主に携わっています。なかでも電気設備を担当することが多く、例えば設備の更新は、計画の企画立案からスタートします。他の設備も含めた全体の更新計画を視野に入れて、コストや工期、導入する機器の原単位やランニングコストなどを比較、検討しながらお客さんと打ち合わせを重ねていきます。計画がまとまったら、次のステップは基本設計や機器の発注、協力会社の選定など。実際の工事では、監理技術者として、現場で協力会社を管理します。
また、工場における第二種電気主任技術者、エネルギー管理士として選任されており、電気設備の保安監督業務やエネルギー管理業務等、大規模事業場の運営に必要な法定管理者業務も担当しております。自分で計画した設備の導入から保守管理まで一貫して関わることができる。それがこの仕事の醍醐味だと感じています。
工場設備の更新というと、小規模なイメージがあるかもしれませんが、工事費が数億円という大プロジェクトも多いのです。この春に任された非常用発電機は2,000kVAという大型設備の更新は、現場で大型クレーンを組み立てるという大がかりな工事でした。また、現在進めている瞬低補償装置設置工事では、工場内に張り巡らされている配電ケーブルの更新や、送電系統の切替をしなければなりません。万が一トラブルが起これば、工場生産がストップし数億円規模の生産被害が発生する可能性もあります。このようなリスクを回避するために、事前に作業手順や安全管理のマニュアルを作成するなど、万全の準備をして工事に臨んでいます。それだけ責任もプレッシャーも重いだけに、工事をやりとげた瞬間の達成感も大きいです。工事を経験する度に新しい学びがあり、また一つ成長した自分を実感します。自分にとって一番のやりがいにつながっています。
設備の更新計画立案、施工監理に携わるようになって10年近くになりますが、まだまだ学ぶことばかりです。それだけ奥が深い仕事なのです。毎朝始業前に技術書を1ページでも読み、1日1つ新しい知識を身につけるように心がけています。知識を得るということでは、経験豊富な先輩たちから直接吸収することも大切です。現場での保守や施工は、熟練した社員の経験や技術に頼っている部分も多い。私は熟練の先輩方の言葉をよく聴き、メモをとるよう心掛け、現場で直接吸収した知識や貴重な体験、ノウハウを、顕在化するために資料やマニュアルとしてまとめるようにしています。そうすれば、若い後輩たちにも知識や技術を伝承することもできると考えています。設備管理の技術者として成長し続けていくとともに、これからの後輩たちへと続く、架け橋のような役割も担っていきたいです。