INTERVIEW - 05
キャリア
佐藤 海斗
Kaito Sato
第二建設プロデュース事業部
建築設計グループ
2020年入社
工学部 建築都市環境学科 卒
2016年、大学卒業後、ハウスメーカーに入社し、注文住宅の設計や施工監理を担当。2020年、NECファシリティーズに入社し、データセンターや半導体工場の建築設計・監理業務に従事する。
大学卒業後、ハウスメーカーに入社し、注文住宅の設計に携わりました。基本的に自由設計だったのですが、ハウスメーカーの仕事だけに設計の制約も多く、4年間経験を積んで物足りなさを感じ始めました。そこで、資格取得を目指していた1級建築士の知識を活かせる環境を求めて転職を行いました。新しい会社選びでは、住宅とはまったく違う領域での建築設計にチャレンジしてみたいと思いました。NECファシリティーズを選んだ理由は、大規模な半導体工場やデータセンターなどの設計に携わることができる、高い技術力やノウハウを保有した会社だから。優秀な機械や電気の設計技術者たちと一緒に、私自身も意匠設計の“技術者”として成長できる環境があると思いました。入社の面接などでも、若手のうちから伸び伸びと活躍できる風通しのよい雰囲気を魅力に感じました。
大規模工場などの意匠設計を担当し、基本設計から実施設計、工事の監理まで一貫して携わっています。たとえば現在担当している半導体工場では、クリーンルームという特殊な環境が必須となりますし、重量のある生産設備に耐えられる構造など、独自の知識とノウハウが求められます。そこが難しさであり面白さでもあります。建物の内部だけでなく、外部のフェンスや門、看板・サインなどの外構設計も、この分野ならではの設計業務といえます。また、基本設計のさらに上流の領域である企画・基本構想にまで携われることも大きな魅力です。たとえば、行政の認可などを得るために、地元の市町村の担当者と一緒に検討を行っています。予算規模が数百億円という大規模工事も多く、複数の意匠設計者、さらには電気や機械の設計技術者とチームを組んでプロジェクトを進めています。
入社後は、キャリア採用者のための研修が数日間あり、研修後すぐにプロジェクトメンバーにアサインされ、OJTを通じて業務に必要な知識・スキルを習得していきました。同じ建築設計とはいえ、前職とはまったく違う分野での挑戦でしたので、正直、最初の頃は不安もありました。でも、まわりの誰もが親身にサポートしてくれて、すぐに会社に馴染むことができました。現在、私が所属する設計部には三十数名の設計者がいますが、その半数近くはキャリア入社。それぞれが前職で多様な経験を積んでおり、私が業務で行き詰まった時など、その壁を越えるヒントを持っている人が必ずいて、相談すれば熱心に教えてくれます。このような風通しのよさは、設計部内ばかりでなく、部門の壁を超えても同じです。建設プロデュース事業部では、設計部に所属する意匠・構造の設計者からエネルギーソリューション部に所属する機械・電気の設計者まで、異なるバックグラウンドの設計者たちが同じフロアにデスクを並べており、時に熱く、時に和気あいあいと連携して仕事に取り組んでいます。
NECファシリティーズで設計に携わる魅力は、やはりそのスケールの大きさですね。私が入社して最初に携わったデータセンターは規模的にも機能的にも国内最先端の拠点。短納期だったために苦労も多かったのですが、竣工した巨大な施設を見上げたとき、熱くこみ上げてくるものがありました。また、規模ばかりでなく、社会的なインパクトも大きく、私たちが建てる工場によって、新たな雇用が生まれるなど地域に貢献することにも繋がります。地元自治体の担当者がそのようなメリットを熱く語っている姿を見て、自分ごとのように誇らしく感じました。また、半導体をはじめ国内にものづくりの拠点を増やすことによって、経済の発展や社会課題の解決にも貢献できます。このような大規模プロジェクトを先頭に立って導いていく、プロジェクトリーダーになることが将来の目標です。