INTERVIEW - 02

排水・排気のトータルな
技術力を生かし、
工場の環境負荷低減に貢献する。

新卒

Mizuki Onodera

環境ソリューション事業部
第二設計グループ
2014年入社
工学部 応用化学科 卒

入社後、環境ソリューション事業部に配属。2015年、広島に長期出張し大規模プロジェクトに従事。2018年、本社に戻り、排水・排気処理設備の企画提案、設計、工事監理業務に携わる。

排水や排気処理など、
環境負荷低減を実現する
総合的な技術力に興味を感じた。

入社の動機を教えてください。

学生時代は応用化学を専攻し、CO2の無害化など触媒に関わる研究に取り組みました。就職活動では、学生時代に学んだ知識を生かして、環境関連のビジネスに携わりたいと考えました。NECファシリティーズを志望した動機は、フッ素やホウ素の処理など排水処理について独自の特許技術を持ち、豊富な実績があること。また、排水ばかりでなく、排気処理など、環境負荷を低減するために総合的な事業を展開していることも魅力に感じました。入社後の業務については、建設業界に関わる知識が乏しかったので、不安がありましたが、入社してみると、大規模なプロジェクトに携わり、デスクワークから現場業務まで幅広い業務を行い、自分がデザインしたことを具現化するダイナミックな業務であることが分かりました。今ではその業務に、NECファシリティーズならではの魅力を感じています。

企画提案から設計、
施工の監理まで。
時にはビーカーレベルの実験を行うことも。

現在どのような設計に取り組んでいるのですか?

半導体や製薬、食品など製造工場の環境関連設備の設計に携わっています。たとえば排水処理の分野では、製造で利用した排水に化学物質を添加して、沈殿や膜ろ過などの処理を行い、フッ素やホウ素などの有害物質を除去します。また、半導体工場では、製造プロセスに供給する純水の精製も行い、回収可能水を処理し純水原水として再利用させています。これらの純水精製、排水処理といった「水」に関わるトータルシステムを作り上げております。また、排気処理の分野でも化学反応によって酸アルカリ系有害ガスを除去する設備や、吸着燃焼によりVOC(揮発性有機化合物)を除去する設備を設計、構築しています。環境関連設備の開発・設計では、お客様に提案する企画の段階から私たち設計者が関わります。時には自分たちでビーカーを用いた実験や評価を行うこともあります。そのための専用ラボも自社で持っています。ユニークなところでは、純水精製技術を応用した災害時用の浄水装置の開発なども行っています。

初めて自分が主担当で
任された排水処理設備。
それだけに思い入れも強く、
達成感も大きかった。

これまでどのような経験を積んできましたか?

入社2年目に、半導体工場のクリーンルーム内の設備工事プロジェクトで広島に長期出張することになりました。まだ経験も少なく、最初の頃は戸惑いの連続で、お客様や協力会社からの信頼も希薄でした。それでも自分なりにスピード感を意識して真摯なやり取りを心がけるうちに信頼を得られ、自信も得ることができました。今振り返っても、若手のうちに大規模なプロジェクトを経験できたことは貴重な財産だと感じています。その後に携わった富山での排水処理設備も印象深いです。提案から設計、施工の監理まで、初めて自分が主担当として任されたプロジェクト。それだけに思い入れも強く、竣工して設備が動き出した瞬間、大きな達成感がこみ上げてきました。最近は、自身の裁量で業務をコントロールできる機会も増えてきました。オフタイムもしっかり確保するようにし、メリハリをつけて仕事に取り組んでいます。

自分たちの発想と技術次第で、
環境事業の可能性は
さらに広がっていく。

この先どのような仕事にチャレンジしていきたいですか?

NECファシリティーズの環境事業における強みは、環境附帯設備に関わるソリューションサービスをトータルに提案できる総合力です。今後は、このような環境に関わるトータルな提案を積極的に行い、仕事の幅を広げていきたいと考えています。また最近、NECファシリティーズでは、工場全体の環境負荷低減を効果検証する環境附帯設備の診断サービスなども展開しています。このような業務も絡めて先進的な提案ができるようになれば面白いです。大規模工場の新築プロジェクトでは、建築、機械、電気など他部門の設計者と連携する機会も増えてきました。私たちの発想次第で、環境事業の可能性はさらに広がっていくと感じています。いつの日か、自分たちの技術を生かして世界の国々できれいな水をつくるプロジェクトを手がけてみたい・・・個人的な夢ですが、そんな未来を想い描いています。