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水リスク管理と水資源の有効活用

NECグループでは、NEC環境方針のもと、環境関連法規制を遵守し、水利用量の削減や環境負荷の低減に努めるとともに、水不足、水質汚濁、水不足、水質汚濁、気候変動に関連した洪水などの水リスクが当社グループの各生産拠点やサプライチェーンにどのような影響を及ぼすかを評価・確認しています。当社はNECグループの一員として自社の水利用量の削減に貢献するとともに、ソリューション・サービスの提供を通じ水リスクの低減と水資源の有効活用に貢献します。

NECグループの水リスクへの対応

NECグループの水リスク管理における当社の役割

当社はNECグループの一員として自社の水利用量の削減を推進するとともに、環境・建設事業、施設管理事業を通じ、NECグループの主要事業所における削減に貢献しています。

水使用量削減の取り組み(当社施工)

NECでは、経営計画を環境面から推進する「エコ・アクションプラン」により水使用量の削減目標を設定し、国内外のすべてのグループ会社(連結子会社 289社(2022年3月末現在))に展開しています。
NEC本社ビルでは、空調用(暖房・加湿)に蒸気を利用しており、蒸気ドレン回収設備(ホットウェルタンク)を導入することで、蒸気供給工程で発生するドレンをボイラ給水として再利用しています。これにより、2020年度の水使用量を年間1,670m3削減することができました。また、NEC相模原事業場でも同様にボイラによる蒸気ドレン回収を行っており、このシステムを使い同敷地内に入る他社とともに水使用量の削減に努めています。

写真:ホットウェルタンク(NEC相模原事業場)
ホットウェルタンク(NEC相模原事業場)

排水再利用システムの導入による水使用量の削減(当社施工)

NECグループの各事業場や施設では、設置可能な拠点において、トイレや給湯室等に排水再利用システムを導入し、施設内での排水の一部を中水として再利用することで、水使用量の削減に努めています。
NEC本社ビルでは、トイレの手洗い・給湯室の排水・冷却塔ブロー水・雨水を汚泥法や活性炭ろ過法で処理し、トイレの洗浄水(大便器・小便器の排水)に中水として再利用しています。また、NEC相模原事業場では、冷却塔ブロー水の一部を処理し、トイレ洗浄水に中水として再利用しています。これにより、2020年度の水使用量を年間5,650m3削減することができました。

写真:再利用水槽(NEC相模原事業場)
再利用水槽(NEC相模原事業場)
写真:再利用水ポンプ(NEC相模原事業場)
再利用水ポンプ(NEC相模原事業場)

モジュールチラー導入伴う水使用量の削減(当社施工)

NECプラットフォームズ福島事業所では、吸収式冷温水発生機をモジュールチラーに切替えることで冷却塔を廃止し、2021年度には年間12,404m3の水使用量を削減することができました。

写真:モジュールチラー設置前
モジュールチラー設置前
写真:モジュールチラー設置後
モジュールチラー設置後

洪水リスクに対する減災対策

多摩川に隣接するNEC玉川事業場は、2019年10月12日から13日にかけて台風19号により年間降水量の3~4割の降雨が集中し、近隣道路のマンホール複数個所から排水量を超える大量の水が溢れ事業場の北東側から敷地内に流入し、北側の敷地にある建屋の大半が浸水被害を受けました。
当社は、この復旧および将来の洪水対策を行い水リスクの低減と減災対策を行いました。

  • 受変電・配電設備など、主要インフラ設備の止水対策工事の実施
  • 建物への止水版の設置
  • 災害発生時のガイドラインの見直しと復旧手順の再設計 など
写真:減災対策の一環で高床式変電所の設置工事
減災対策の一環で高床式変電所の設置工事

水リスク管理と水資源の有効活用に価値あるTotal IFMソリューションの提供

当社が提供するTotal IFMソリューションを通じ、お客さまの業務効率化だけでなく水資源の有効活用を実現するとともに、水リスクを低減しお客さまの事業継続に貢献します。