Interview - 08
新たな領域でキャリアを再構築し、選んだ道を正解にする。
施工管理から設計の世界へ
やりがいは後からついてくる
3つ目の会社のNECファシリティーズを選んだ理由は?
前職では高速道路付帯設備の施工管理業務を担当していました。建物の中にある空調設備やトンネルに付いている大きなファンなどの施工管理です。私はNECファシリティーズが3社目になるのですが、1社目も2社目も業務内容は大きく変わりませんでした。主に設計会社が設計した資料をもとに工事を管理する仕事でしたが、いくつか設計業務に携わる機会があり、施工管理の上流にあたる設計に興味を持つようになりました。これが転職を考えるようになった理由です。
今担当している「環境設備設計」は、環境に関連する法律で定められた基準を守りつつ、お客様が要求する性能を実現する仕事です。環境分野を自ら希望したわけではなく、タイミングよく募集があり、お声がけいただいたご縁からです。前職で積み重ねてきた経験が活かせれば、やりがいは後からついてくると考えていたので、希望していた設計業務に関われることを重要視しました。また、NECファシリティーズはグループ基盤が大きいので、福利厚生を含め待遇面が安定していることも決め手になりました。
設計の仕事にはどのような特徴がありますか?
私は、建設業は接客業だと思っています。特に設計は上流に位置する仕事ですから、お客様とのコミュニケーションは重要です。最初に仕事を受けるときは、依頼書という形で資料が届くのですが、そこに要望のすべてが書かれているわけではありません。時には走り書きのような依頼内容を形にしていくのが設計の仕事です。言われたとおりに設計すればよいわけではなく、入手した資料をもとに、お客様の真意を汲み取りながら、形に落とし込んでいく作業が必要です。目の前の要望だけにフォーカスしていると、将来的に邪魔になり新しい設備が追加できないという事態も起こり得るのです。日頃のコミュニケーションの中から少しずつ要望が醸成されていくことも多いので、丁寧に対話を重ねることを意識しています。
一方で、環境設備設計ならではの難しさもあります。建設部門なら、機械、電気、建築のスペシャリストがそれぞれいますが、規模がそれほど大きくないこともあって、担当範囲が多岐にわたります。一口に設備といっても、排水処理設備、排ガス処理設備、工場で使う純水を作る設備、そのための薬品を供給する設備とさまざまです。これらをすべて理解していないと対応できません。しかも、設備や技術そのものもどんどん進化していきますから、常に最新情報をキャッチアップしておく必要もあります。それが楽しくもあり、苦しくもあるところです。一つひとつの経験を通して、自分のものにしていくようにしています。
出来ることが増えれば増えるほど
仕事はもっと面白くなる
やりがいや喜びを感じるのはどんな場面ですか?
技術職ならではなのかもしれませんが、単純に出来ることが増えていくと楽しいですね。出来ることが増えるのに伴い、工事の規模や、工事金額も大きくなっていきます。それが一つのモチベーションになっています。もちろん、規模や金額とやりがいは比例しません。規模が大きいから、金額が大きいからやりがいがあって楽しいというわけではないのです。小規模な仕事ほど、細かい対応を求められることもありますし、案件の規模感によって自分のポジションも変わります。求められていることに応じられるだけの知識や技術があるかどうかが重要です。
実際、環境設備設計の仕事を始めてから一番印象に残っているのは、入社後に初めて任された工事の仕事です。産廃処分場の排水処理設備を構築する比較的小規模な案件で、設計業務にとどまらず、工事期間中は現場に常駐し、工事業者の方々と数か月間ご一緒しました。小規模な案件なだけあって、1から10まですべて自分一人で回さなければならず、非常に勉強になったことを覚えています。設備が完成して帰るとき、気難しくて口数の少ないお客様から、「あなたが担当してくれて良かった。もし次の機会があるなら、ぜひまた担当してほしい」と言われたことがとても嬉しくて、今でも忘れられません。
NECファシリティーズという会社について説明するとしたら?
NECファシリティーズは、ゼネコンでもない、水処理会社でもない、ユニークな会社です。環境部門の仕事は特にかもしれませんが、ゼネコンや水処理会社とお客様をつなぐ「橋渡し役」みたいな会社です。案件によっては、お客様の立場で外部に仕事を依頼する形態もありますし、ゼネコンや水処理会社に断られたというお客様が頼ってきてくださることもあります。
また、プロジェクトが大きくなればなるほど他部門との連携が必要になり、建設・施設管理・環境の3つを一気通貫で提供できることの強みを実感する場面が多くなります。同じ会社であれば情報も早いですし、すり合わせも円滑です。お客様の多様なニーズにワンストップでお応えできるのが当社の強みだと思います。
最短ルートにとらわれることなく
寄り道からあらゆる可能性を切り拓く
忙しい毎日を過ごしているようですが、直近の目標はありますか?
繰り返しになりますが、環境設備設計の仕事は、とにかく担当範囲が広くて覚えなければいけないことが山のようにあります。私自身がスペシャリストになっていかないと、今の上司が抜けたときに組織として成り立たなくなってしまいます。ですから、当面の最優先事項は、自分自身を磨いていくことだと考えています。また、マネージャー職なので、部下から何を聞かれても適切に導いてあげられるような上司でありたいと思っています。
最後に、後輩たちへのメッセージをお願いします。
環境設備設計の仕事に関していえば、化学の分野に関心の高い方はやりがいを感じられるでしょう。とはいえ、工事の段階に近づいていくと、物理学や構造力学といった物理学的要件が増えていくので、化学を専攻している人に限らず活躍の場はたくさんあります。
もしかしたら今のご時世には合わないのかもしれませんが、「やる気」と「根性」があれば大丈夫です。個人的には、「何でも仕事を振ってください!」とか「何かやることありますか?」と言ってくるぐらいの貪欲さがあると嬉しいです。効率やコストパフォーマンスばかりが優先され、無駄なことを嫌う傾向にあるご時世ですが、最短ルートに必ずしも正解があるとは限りません。ときには寄り道をいとわず、そこに新しい可能性を見出してほしいと思います。
※記事に登場するスタッフの部署、役職などは、記事作成時点のものです。
この社員の職種は
環境設備設計
●環境付帯設備の企画・設計・工事監理
工場排水等、水処理設備を中心とした環境設備の設計業務を担当いただきます。生産工場に付帯する環境設備構築の設計・提案業務に従事していただきます。環境設備は、半導体工場等に設置される排水処理設備や超純水製造設備等の水処理設備、薬品供給設備や排ガス処理設備等の薬液・ガス設備などで、お客様の生産品質に直結する重要な設備となります。顧客となる企業の生産性から環境配慮姿勢を左右する重要な設備を、単体設備として設計・提案するだけでなく、工場新設・改造に伴う環境設備全体の構築を総合的に計画立案し、具体化していく業務まで、幅広く経験いただけます。