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工場の産業廃棄物である汚泥を削減する排水処理ソリューション「エコクロスウォーターソリューション」の提供
-廃棄物処理費用や浄化用薬品などのランニングコストも削減-2011年6月1日
NECファシリティーズ株式会社
NECファシリティーズ株式会社は、工場の排水処理の過程で発生する汚泥や水質浄化の際に用いる薬品の使用量を削減する技術、ノウハウを排水処理ソリューションとして体系化し、「エコクロスウォーターソリューション」の名称で販売を開始いたしました。
国内の製造業から生じる汚泥は年間7,550万tであり、産業廃棄物全体の約2割を占め、汚泥の削減は最終処分場の逼迫や不法投棄など環境対策上の大きな課題となっております。そのうち工場の汚泥は、製造過程で生じる汚水を排水処理装置が微生物や薬品等によって法定の基準値以下に浄化する過程で生じます。生産品目や製造過程が変化すると、当初設定した排水処理装置の微生物管理方式(空気供給等)や薬品投入量が現状に合わなくなり、汚泥を過剰に発生するケースが見受けられます。このような場合、汚泥を処理するための廃棄物処理費用や薬品代などのランニングコストも過大なものになります。
新ソリューションは、排水処理装置についての(1)設備診断、(2)装置改善、(3)運用・保守というメニュー(価格は個別見積もり)から構成されており、発生汚泥の適量化とランニングコストの適正化を実現するものです。当社はこれまで、有機系排水処理装置において余剰汚泥の発生を約6割、ランニングコストを約4割削減した例や、無機系排水処理装置におけるフッ素除去においてランニングコストを45%削減しながらフッ素濃度を半減させた例があり、新ソリューションはそれらの技術、ノウハウを集約したものです。
新ソリューションは主に貴金属の精製・リサイクル業界や高機能の産業用ガラス業界、電子部品業界をターゲットとしており、当社は今後三年間で新ソリューションの売上高 10億円を目指しております。
新ソリューションの主な特長は次の通りです。
NECグループやグループ外顧客で培ってきた技術・ノウハウの集約
当社はこれまで、顧客が悩んでいる排水処理に関する問題を解決してきましたが、新ソリューションは解決の過程で蓄積してきた技術・ノウハウを集約したものです。
これまでの主な実績は次の通り。
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有機系排水処理装置において、微生物を活性化するための気泡微細化装置や散水装置の導入、きめ細かな薬品投入によるpH(水素イオン指数)の適正化などを実施。これらによって、汚泥を約6割、汚泥処理費用・薬品使用金額などのランニングコストを4割削減した。(ランニングコストの削減分で、投資は1年以内に回収)
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高価な専用薬品を用いてフッ素の排水処理を行っていたケースにおいて、一般的な薬品でも専用薬品以上の効果を発揮するpHや反応時間、撹拌方法等の処理条件を確立。薬品代を含むランニングコストを45%低減させながら、処理水のフッ素濃度を半分程度に低下させた。(ランニングコストの削減分で、投資は3.5年で回収)
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NOx(窒素酸化物)排ガス処理装置から排出される有害な廃液について、処理過程でそれぞれ生じる廃液を反応させることで無害化する処理方法を確立した。これによってランニングコストを半減させた。(ランニングコストの削減分で、投資は5年程度で回収)
当社独自の排水処理技術
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NE-BF法
ホウ素とフッ素が結合したホウフッ酸は除去するのが難しく、ホウ素とフッ素に分解する必要がある。一般的には高温で分解するが、当社は常温で分解する技術を開発した。他の装置に比べて、初期投資費用は同等だが、ランニングコストが3/4で済む。
ソリューション提供のフロー

当社がお客様の立場に立った解決策が提示できる理由
国内の大手プラントメーカーは設備と合わせて使用する薬剤もセットで販売しているケースが多くあり、その為、ランニングコストを低減する提案がどうしても後送りになってしまいます。当社は薬剤をセット販売しておらず、当社の独自技術と研究評価部門のデータに基づき決定した薬剤や投入量などを組み合わせ、常にお客様の状況にあった最適な処理性能とランニングコストを追求したご提案ができることにあります。
以上
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
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