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製造業向けに「省エネ・脱炭素パッケージ」を提供

~生産現場に求められる省エネ診断からマネジメントをワンストップで提供~

2023年3月31日
NECファシリティーズ株式会社

NECファシリティーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:松下 裕、以下NECファシリティーズ)は、従来から個別に提供してきた「LCM(注1)×省エネ診断サービス」、「省エネ対策立案サービス」、ならびに「トータルエネルギーマネジメントサービス」を「省エネ・脱炭素パッケージ」としてリニューアルし、本年4月から提供を開始いたします。
ワンパッケージ化することで、断片的、部分的な省エネ対策ではなく、施設全体の稼働の連続性と関連性を総合的に診断の上、対策・効果測定・改善を繰り返し、中長期的なCO2削減および最適な設備投資の両立が可能になります。

背景

多くの企業が気候変動に対するサスティナビリティを宣言し、温室効果ガスの削減目標を掲げる中、本年4月から「改正省エネ法」が施行され、非化石エネルギー(再エネ)も省エネの対象となりました。これにより供給側のピークを考慮した電力の消費を調整できるように、効率的な運用管理が求められ、従来以上に省エネニーズが高まりを見せています。
こうした中、NECファシリティーズは製造業の工場を対象に従来から展開してきた省エネに関連するサービスをワンパッケージ化し、お客様の省エネ余地の把握と削減施策、及び運用管理をワンストップで提供することにいたしました。これにより2050年のCO2排出量実質ゼロを目指す製造業のお客様の目標管理を中長期にサポートいたします。

本パッケージの特長

本パッケージは、従来の「無駄」「劣化」を軸に紐解く省エネ診断に加え、生産量とエネルギーの消費傾向の相関性をデジタルに可視化(生産に必要な最適な「エネルギー量」を算出し、エネルギー消費効率を改善)することで新たに見えてくる「無駄」を排除します。これにより、省エネの限界を見極めることが可能になります。

(1)LCM×省エネ診断サービス

・工場敷地内の建物・設備の劣化度と省エネ限界性能の診断
・稼働データから見る運用改善ポイントの抽出
・想定する温室効果ガス排出量の算定
以上を元にした診断カルテの作成。
※「BCP診断サービス」を組み合わせることで、地震、火災、水害等の被災による不慮のCO2排出リスクの診断、低減策も合わせてご提案をすることができます。

(2)省エネ対策立案サービス

・長年の施設管理を通して日々アップグレードしてきた数百の省エネ対策チェックリストとアイテムリストからお客様毎にカスタマイズした省エネ対策の提示(ベストミックス)
・ZEB(注2)化、修繕、計画改修のロードマップ、およびライフサイクルコストの低減および長寿命化によるCO2排出量削減施策等の立案支援
・災害によるCO2排出リスク低減策の提示(「BCP診断サービス」受診時)

(3)トータルエネルギーマネジメントサービス(当社が施設管理業務を受託するお客様対象)

・建屋、フロア、区画エリア、ならびに動力系を中心とした工場インフラのエネルギー使用量の管理と分析
・原単位フレームワークによる実活動量の算定、さらなる改善施策の提言
・自家消費型再生可能エネルギー発電設備の導入、および非化石証明書付き電力を含むエネルギー調達計画の立案などエンジニアリング業務の代行
(改正省エネ法に基づく定期報告書の作成、非化石エネルギー導入の中期計画書の作成を含む)
※施設管理業務を受託しているお客様が対象となるため、新規の業務委託をご検討のお客様には「施設管理診断サービス」を合わせて受診いただく前提です。

写真:省エネ・脱炭素パッケージの内容

省エネ・脱炭素パッケージの内容

今後の展開

NECファシリティーズは本パッケージを軸にNECグループと連携し以下のようなGX(注3)事業を2023年から順次展開する構想です。

・複数の事業所を束ねた全体最適化とオフサイト再エネ電源の活用拡大
・お客様のサプライチェーン全体への施策の横展開によるCO2排出量の削減(Scope3、注4)
・製品単位のカーボンフットプリント対応支援
・DX化による細かいメッシュでの生産活動量と最適化制御
・「パーフルオロカーボン類(PFCs)」(注5)や「六ふっ化硫⻩(SF6)」(注6)など業種独自の温室効果ガス排出抑制アイテムの追加
・カーボンオフセットプロジェクトおよびカーボンクレジットによる経済価値化の適用研究

NECファシリティーズは、「施設管理」、「環境」、「建設」、「不動産」、「保険」という5つの事業のシナジーを発揮するとともに、NECグループの持つデジタルトランスフォーメーションとの組み合わせにより環境マネジメントを実現し、日本の製造業のお客様がカーボンニュートラルにおける世界のトップランナーとして輝き続けることに貢献してまいります。

以上

  • 注1

    LCM(Life Cycle Management)

    工場の建屋や設備をその劣化状況にあわせて適切に管理していくこと。長く利用される間に劣化しその機能や外観などが低下する。定期的に建物や設備の状況を診断し、タイミングよく修繕、補修、更新などのリニューアルを行うことでトラブルの未然防止を図り、工場の安定稼働に寄与すると共に、資産価値を向上させることができる。

  • 注2

    ZEB(Net Zero Energy Building)

    快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物。

  • 注3

    GX(Green Transformation)

    従来の化石燃料中心の経済・社会、産業構造を、クリーンエネルギー中心に移行させ、経済社会システム全体の変革を目指すこと。

  • 注4

    Scope3

    事業者自ら排出している温室効果ガス(二酸化炭素等)であるScope1、Scope2以外の事業者の活動に関連する他社の温室効果ガスの排出量。

  • 注5

    パーフルオロカーボン類(PFCs)

    炭素とふっ素のみから構成される化学物質。地球温暖化対策の規制対象ガス(CO2の6,500~9,200倍)。半導体製造のエッチングのためにも使用。

  • 注6

    六ふっ化硫黄(SF6)

    22%の硫黄と78%のフッ素からできる化学物質。地球温暖化対策の規制対象ガス(CO2の約23,900倍)。電気および電子機器の分野で絶縁材などとして広く使用。

<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>

NECファシリティーズ株式会社 営業本部

お問い合わせはこちら「お問い合わせフォーム」にリンクします。

<本件に関する報道機関からのお問い合わせ先>

NECファシリティーズ株式会社 事業企画本部
E-mail:necf_press@necf.jp.nec.com
URL:https://www.necf.jp


NECは、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、
誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。

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