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アスリートファースト視点でNECグリーンロケッツ東葛の施設をリニューアル
~ノウハウを活かし、あらゆるスポ―ツ関連施設へ展開~
2022年3月24日
NECファシリティーズ株式会社
NECファシリティーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長:松下 裕、以下NECファシリティーズ)は、JAPAN RUGBY LEAGUE ONE(注1)に参戦するNECグリーンロケッツ東葛(本拠地:千葉県我孫子市)(注2)のチーム関連施設の大幅な整備を実施し、本年3月より順次運用を開始してまいります。

背景
NECグリーンロケッツ東葛は、本年1月より開幕したNTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONEの理念に基づき、自治体との連携やイベント開催、アカデミースクール設立など、地域コミュニティの形成を進めています。今般、アスリートファーストのコンセプトと地域密着理念の具現化を目指し、選手一人ひとりが活躍し地域のサポーターに愛される存在になるために、NECファシリティーズがホームエリアの中心であるNEC我孫子事業場(千葉県我孫子市)内にある、同チームの屋内外練習施設とクラブハウスのリニューアルを実施いたしました。
本プロジェクトには、NECファシリティーズが企画から施工を担当し、NECグリーンロケッツ東葛の主力選手で当社社員でもある廣澤 拓選手(注3)が将来を見据えチームに必要な環境をアスリートの視線で実現するため、参画しました。
新しい施設の特徴
(1)アスリートのコンディションを最優先に考えたトレーニング施設を新設
・傾斜のあるランニングトラック(全長85m、幅4m、斜度1.5度~2.5度、高低差1.2m)
傾斜トラックは登りと下りをその機能に応じて使い分けます。登りでは加速力やタックル時の爆発的な動作や筋力の強化、またその時に必要な股関節、姿勢制御などの正しいテクニックを習得することができます。下りではトップスピードやテクニック習得、緩やかな下りを利用することで、少ない力で大きな動きと短い接地時間を可能とし俊敏性を強化します。平坦トラック(全長85m)、人工芝トラック(全長50m)も併設しています。
・砂場のトレーニングエリア(広さ:322㎡)
砂場でのトレーニングは様々な負荷をかけられますが、柔らかい砂は衝撃を吸収し、ケガのリスクを下げながら高強度のトレーニングを可能とします。タックル練習、走り込み、リハビリトレーニングなど強化から怪我からの復帰まで様々な局面で高い効果を発揮します。
・3on3用バスケットコート
選手たちのストレス軽減を図りながらトレーニングできる3on3用バスケットコートを設置しました。ゲームを通じ仲間との意思疎通と視野拡大を強化しつつ、オフロードパスなど実戦での非定型プレーでの対応力向上も期待できます。
(2)実戦を意識した戦略的なインフラ
・人工芝グラウンドのリニューアル
将来の人工芝スタジアムでのリーグ開催を見据え、人工芝化が計画されている秩父宮ラグビー場と同スペックの人工芝に張替えました。これは単に時代への追従ではなく、ピッチの特性によるプレーそのものの変革を自らリードしたいという選手の考えのもと実現しました。また、ナイトゲームや荒天時でのプレーの質を向上すべく、照明設備(LED)を増強しました。これによりキャッチミスなどによる怪我の防止にも繋がります。
・ロッカールーム、クラブハウスのリノベーション
ロッカールームとビデオ・PC分析ルームをもつクラブハウスは、ブルックリンスタイルのテイストにチームカラーのグリーンを織り交ぜたデザインで統一しました。要所にチームのロゴをあしらうことでチームの結束を高め、戦術の理解度を深める空間に仕上げました。これは、梶原 健代表の要望をもとに、当社にて具現化したものです。



このほか、散水設備で利用する水を事業所内の池水から地下水とするよう設計変更しました。厚生労働省の水質基準値を大幅に上回る清浄な地下水を利用することで、ピッチコンディションを良好に保ちつつ、選手が常に快適にプレーできるようになりました。
また、他チームの遠征の受け入れやアカデミースクールへの送迎などに備え施設外からグラウンドまでの道幅を2.5倍に拡張、また大型バス3台、一般車40台の駐車場の設置に加え、スコアボードなども一新し、サポーターや地域住民のコミュニティ活性化に寄与します。
本プロジェクトに企画段階から参画した選手であり当社社員の廣澤 拓は、以下のとおり述べています。「選手の立場でコンセプトを纏め、社員の立場で企画、提案、調達、プロジェクト管理に携わりました。当初は、新しいクラブハウスを建てたい、練習後すぐにご飯を食べたい、雷雨や降雪時、芝の補修時のために室内練習場がほしいなど、ふわふわとした話から始まりましたが、少しずつ形にしていき実行スキームを構築していきました。途中、練習スケジュールの影響やアカデミーの新設などで仕様や計画が何度も変わることがありましたが、競技と施工の両面からプロジェクトを見ることができる私の特性を活かし柔軟に対応し、今できる最良の形に仕上がったと思います。競技と業務を両立できたのは選手、スタッフ、プロジェクトメンバーの協調があったからで、今後のチームの躍進をもって皆様の期待に応えてまいりたいと思います」。
今後の展開
本プロジェクトは、選手の「フィジカルの強化」、「コンディションの回復と維持」、「リラクゼーションの促進」というアスリートファーストのコンセプトと「地域密着」というJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの理念を、当社の保有する設計・施工技術とアセットを組み合わせオーダーメイドで実現した事例です。2022年度以降はシャワー設備の更新、観客席の増強と屋根の設置、用具倉庫の更新などの実施を検討しています。
NECファシリティーズは、今後もチーム施設と設備の中長期的な維持・増強を通じ、NECグリーンロケッツ東葛をサポートしてまいります。また、今回得た知見をもとに、あらゆる競技における全国の社会人や学生チーム施設、および企業や自治体などスポーツ関連施設への展開を視野に、2025年度までに建設事業の売上を20億円拡大することを目指します。
以上
- 注1
JAPAN RUGBY LEAGUE ONE
一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンが主催するラグビーの日本国内リーグ。2003年から続いたトップリーグに代わり、2021年7月16日に新設され2022年1月に開幕。地域密着を理念に企業リーグからの脱却を目指すためチーム名には必ず地域名を入れ、対戦はホーム対ビジターの形式で行う。
- 注2
NECグリーンロケッツ東葛
NECラグビー部として1985年に創部以来、東日本社会人リーグおよびラグビートップリーグにて日本選手権優勝3回、マイクロソフトカップ優勝1回の実績を誇る。JAPAN RUGBY LEAGUE ONEの発足に伴い、千葉県東葛地区の我孫子市、柏市、松戸市、流山市、野田市、鎌ヶ谷市、白井市、印西市をホストエリアとし「NECグリーンロケッツ東葛」に改称。代表は梶原 健ゼネラルマネージャー。ラグビーワールドカップ2019の日本代表で活躍した田中 史朗、レメキ・ロマノ・ラヴァ選手らが所属。
- 注3
廣澤 拓
NECグリーンロケッツの主力選手。ポジションはロック(LO)。1986年9月10日生まれ。栃木県出身。身長192cm、体重106kg。作新学院高3年時に高校日本代表に選出。筑波大学に進学し関東大学ラグビー対抗戦グループAで活躍。NECファシリティーズ 兼 NECスポーツビジネス推進本部所属。
<NECスポーツ リブランディング特設サイト>
<NECグリーンロケッツ東葛の公式サイト>
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NECファシリティーズ株式会社 北関東ファシリティマネジメント事業部
E-mail:info_total-ifm@necf.jp.nec.com
URL :https://www.necf.jp
<本件に関する報道機関からのお問い合わせ先>
NECファシリティーズ株式会社 事業企画本部
E-mail:necf_press@necf.jp.nec.com

NECは、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、
誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
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