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NECファシリティーズ、日東富士製粉 静岡工場中央倉庫の建替工事を受注
~アットリスク型CM方式で、お客様目線の建設プロジェクトを実現~
2022年2月14日
NECファシリティーズ株式会社
NECファシリティーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:松下 裕、以下NECファシリティーズ)はこのたび、日東富士製粉株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤田 佳久、以下日東富士製粉)より、静岡工場中央倉庫の建替工事をアットリスク型CM方式(注1)で受注し、このほど着工しました。
当社は、2024年2月竣工に向けて、既存倉庫の製品保管量を確保しながら工場の稼働を止めることなく建替工事を実施してまいります。

建物情報
名称 | 日東富士製粉株式会社 静岡工場中央倉庫 |
所在地 | 静岡県静岡市清水区清開3-1-18 |
建物概要 | 鉄骨造、地上1階建 (2024年2月竣工予定) |
背景
日東富士製粉は、健康的な食文化に寄与する企業として1914年の創業以来、小麦粉の製造・販売を通して日本の食生活基盤を支えてきました。同社は2021年5月に2024中期経営計画「New Foundation for the Future」を策定し、市場、経済、環境、DX等の変化に対応しつつ、より一層の発展に向けた事業基盤の構築に取り組んでいます。その重点戦略のひとつ、「成長を支える設備・人財投資」に基づいて建替が行われる倉庫は、DXにより高密度かつ高い作業効率化を実現する自動倉庫で、日東富士製粉のさらなる生産性向上と生産・物流最適化に向けた重要な施設に位置付けられています。
一方NECファシリティーズは、24時間365日の安定稼働が必須とされる半導体工場を中心に長年、建設や施設管理の受託事業を展開してまいりました。その中で建築、電気、設備に関する豊富な技術を磨き、様々な大型建設プロジェクトや複雑な建設プロジェクトに関するマネジメントスキルや知見を有しています。
今回、製品の保管量を確保しながら倉庫の建替を進めるという複雑な施工条件のもと、当社のこうした経験に基づくアットリスク型CM方式の提案が高く評価され、受注に至りました。
詳細
今回、NECファシリティーズが提案したCM方式は、近年普及が広がっている建設工事の発注方式です。一般に知られている設計施工請負方式や施工請負方式と異なり(図参照)、専門技術を持ったコンストラクション・マネージャーがお客様の立場に立って一連の建設工事のマネジメントや調整業務を担い、品質、コスト、スケジュールなど専門性をもって戦略的に建設プロジェクトを推進します。

CM方式の特徴は以下のとおりです。
- 1.お客様の立場に立った建設プロジェクト推進
- 2.分離発注によるコスト低減とVE(Value Engineering)提案
- 3.建設コストの妥当性評価と費用構造の見える化
- 4.集中購買による価格折衝と抑制
- 5.適正な工程管理、安全管理、品質管理
- 6.豊富な実績に基づく提案とプロジェクトマネジメント
CM方式には、工事は請け負わずマネジメントのみ行うピュア型CM方式と、工事とマネジメント業務の両方を請け負うアットリスク型CM方式があり、当社はいずれの方式にも対応することができます。
このアットリスク型CM方式に基づき、NECファシリティーズは建設プロジェクトの企画段階から参画し、日東富士製粉と一体となって基本要求仕様の作成からスタートしました。当社は設計、施工会社の選定、適正価格の見極め、施工、竣工検査という建築の一連の流れをトータルに管理し、建築、電気設備、機械設備の各工事を取り纏めます。
今後は、既存倉庫などの解体から新倉庫構築まで3期(1期:小麦粉製品倉庫(一部)解体、自動ラック倉庫建設 2期:小麦粉製品倉庫(一部)・物置など解体、平置き倉庫・渡り廊下・コンベヤ棟建設 3期:資材倉庫・小麦粉製品倉庫(残り)解体、渡り廊下建設・外構工事)にわたる複雑な施工計画を立案し、段階的に建替を実施いたします。これらの最適なコンストラクションマネジメントにより、2024年2月の竣工を目指します。
今後の展開
今回の受注は当社の建設ノウハウと知見への高い評価によるもので、当社は今後、建築施工にとどまらず、施設管理、環境、不動産、保険といった他事業によるTotal IFM(注2)を活かし、日東富士製粉の工場の安定稼働と製造効率化に貢献します。
またNECファシリティーズは、本件を契機に食品業界への参入を加速し、食品製造業の建築施工事業において2025年度までに100億円の受注を目指し、事業を拡大してまいります。
- 注1:アットリスク型CM(Construction Management:コンストラクションマネジメント)
発注者の補助者・代行者であるCMR(コンストラクション・マネージャー)が、技術的な中立性を保ちつつ発注者の側に立って、設計の検討や工事発注方式の検討、工程管理、コスト管理などの各種マネジメント業務の全部又は一部を行うものを、CM(コンストラクションマネジメント)と言う。そのうち設計・発注・施工の各フェーズにおけるマネジメント業務に加え、CMRが施工に関するリスクを負う(請負い)方式はアットリスク型と呼ばれる。 - 注2:Total IFM (Integrated Facility Management) NECファシリティーズの持つ施設管理・建設・環境・不動産・保険の5つの事業のシナジーにより、製造業の工場を中心にお客様の事業活動の「探す」「建てる」「使う」「守る」を提供。今後もお客さまの工場ライフサイクルマネジメント(Factory Life Cycle Management)に貢献し、お客様価値の最大化を推進します。
以上
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NECファシリティーズ株式会社 営業本部
E-mail:info_total-ifm@necf.jp.nec.com
URL:https://www.necf.jp
<本件に関する報道機関からのお問い合わせ先>
NECファシリティーズ株式会社 事業企画本部
E-mail:necf_press@necf.jp.nec.com

NECは、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、
誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
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