2023年2月13日
NECファシリティーズ株式会社

背景

COVID-19の感染拡大に伴い働き方が多様化する中、社員食堂の利用者は減少しており、営業時間短縮や提供メニュー見直し等、社員食堂の在り方が問われています。
当社は「社員食堂のリノベーションサービス」を提供するほか、フロア用途を変更する「リメイク」の要望にも対応しています。NECファシリティーズは、お客様の予算に応じた工事計画の立案をはじめ、作業者の安全対策、また品質、コスト、スケジュールなどを総合的にマネジメントしながら、リメイク工事を推進しています。 
リメイク工事とは、既存の建物を他の用途へ転用するために必要となる内外装の補強、また防音や断熱など居住性の向上、空調や照明などの電気設備や各種機器の見直し、さらに地震や火災など用途に合わせた災害対策などを実施します。リメイク工事には用途変更に伴う煩雑な法対応が必要となる一方、新しく建物を建設する場合と比較して、お客様は保有する不動産を有効的に活用できる上、早期かつ低コストでニーズを満たす環境を整備することが可能です。

本リメイク工事の特長

(1)お客様ニーズに合わせた工事計画の立案

今回はお客様の視点に立ち、品質やコストからデザイン、スケジュールに至る管理をNECファシリティーズにて総合的に取りまとめて対応しました。また、施工上のリスクも当社が負うため、安心して一任いただきました。
お客様の主なメリットは以下のとおりです。

• ・お客様のニーズや社員の働き方に合わせた改修プランの提案
• ・工事コストの見える化による妥当性評価とコスト低減の提案
• ・適正な工程管理、安全管理、品質管理、リカバリプランニング
• ・環境への配慮（解体箇所最小限化、LEDや省エネ機器の採用、空調ダクト類再利用など）

(2) 作業者の安全・作業性を考慮した柔軟な工程計画の立案

通常、リニューアル工事では天井⇒壁⇒床のように上から下へ向けて工事を進めますが、今回厨房の床には排水口や排水桝などの凹凸があり、作業者が躓く危険性や作業効率の著しい悪化が課題となっていました。これを回避するため、床の工事を先行させ作業床を整備した状態で天井工事を実施。また床をフラットにすることにより安全性の向上や作業効率が上がり、仮設材のコストを抑えました。このようにNECファシリティーズでは豊富な経験に基づいて危険リスクを洗い出し、円滑な作業工程を考慮して工事を行います。

(3)法制度対応における豊富なノウハウで提供

厨房から事務フロアへの用途変更に際し、今回臭気拡散防止や作業に適した照度確保など快適性を意識した設計（空調設計、照明設計）を盛り込みました。厨房は建築基準法や消防法だけでなく、食品衛生法をはじめビル管法など様々な基準に則った構造のため、単純に壁や天井を解体し大空間の事務フロアにリニューアルすることはできません。そこで、NECファシリティーズは工場施設運営ノウハウを活かし、厨房・食堂を事務フロアへリメイクするために、以下の点を計画に織り込みました。

• ・空調換気設備、排煙設備、消火設備の設置基準の確認と見直し対策
• ・自動火災報知設備、非常放送設備、非常用照明設備の設置基準の確認と見直し対策
• ・避難安全検証法に基づく直通階段や避難経路の安全の再検証を実施

今後の展開

NECファシリティーズは、同様の取り組みをNECグループの主要事業場に展開すると同時に、企業・団体の社員食堂や福利厚生施設などを保有し、使用率の低下に合わせた用途の変更を検討されているNECグループ外のお客様に向けて、オフィスリメイク・リノベーション事業の拡大を進めます。
NEC ファシリティーズは、お客様の経営力を高める「Total IFM（注）」の提供を通じ、お客様の経営活動とwithコロナの社会にも適応した新しい環境構築に努めてまいります。

以上

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