ファシリティマネジメントに変革を
進化するファシリティマネジメントを経営戦略の重要ファクターに

施設管理を揺るがす
かつてない労働力不足

直面するファシリティマネジメントの課題とどう向き合うか。

日本における少子高齢化、労働力人口の減少は現代社会の共通課題です。ファシリティマネジメントにおいても、定年退職者の増加や後継者不足、また新規採用の困難さにより、施設の全容を把握して適切に管理する専任部門を自社内に継続的に保有し続けることは困難になりつつあります。
こうした変化に備え、今後も施設の安定稼働を維持するために、専門技術を持つ企業へのアウトソーシングが新たな時流となっています。

急がれるアウトソーシング検討

人手不足の深刻化による“自前主義”の限界

少子高齢化による日本国内の人口の減少、労働力人口の減少は、あらゆる業種・業務で人手不足をもたらしています。
製造業においては、事業の遂行を支える技能人材の確保が課題として認識されていますが、施設の安定稼働を支えるファシリティマネジメントにおける人手不足も看過できない状況になりつつあります。
これまで自社内にファシリティマネジメントの担当部門を設けて、施設の管理を実施してきた企業は、従業員の定年退職、補充の困難さによるノウハウ消失、リソース不足に直面しています。
自社組織だけでは、これまでどおりの施設管理が困難になることが見込まれるなか、外部のファシリティマネジメント専門家の協力を得ること、つまりアウトソーシングの検討が急がれます。

求められる将来を見据えたファシリティマネジメント戦略

未来に向けて「部分最適」「現状維持」からの脱却を

工場や倉庫などの施設は、改修や用途変更を経て長期に使用される傾向にあります。工場建設への投資が盛んだった1960年代から50年以上が経つ今、その多くは老朽化が進んでいます。こうした老朽化や改修工事の履歴をふまえて施設の状況を的確に把握し、中長期計画を検討することの重要性が増しています。
さらには「Industry 4.0」や「Connected Industries」に表された、産業の未来に向けた取り組みも求められており、ファシリティマネジメントにおいても「現状維持」以上の戦略的活用が期待されています。
ファシリティマネジメントの高度化の要請、深刻化する人手不足という状況のなか、どのような戦略を採るかが問われます。

問われる環境保全への取り組み

持続的な社会への貢献が企業価値を向上する

製造業においては、省エネルギーの取り組みが率先して行われ、生産性を高めながらもエネルギー消費の低減に成功しています。その一方で、さらなる省エネルギーが要請され、「省エネ法」では特定事業者に対し、年平均1%以上のエネルギー消費原単位の低減目標が規定されています。さらに各種の法令対応も年々複雑になっています。また企業の長期的な成長の観点からは、ESG投資の潮流も無視できません。
こうしたなか、施設のエネルギー管理をはじめとした環境保全に大きな役割を果たすファシリティマネジメントの重要性は明らかです。ステークホルダーに対して持続的社会への取り組みを示すためにファシリティマネジメントの専門家が欠かせません。

ESG投資:環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)に対する企業のパフォーマンスを判断基準とする投資。

ICT・IoTが変える
ファシリティマネジメント

データの蓄積・活用・連携がファシリティの最適化をもたらし、事業運営・成長の礎となる

企画、製造から消費に至るまでを連携することで、必要とされる商品やサービスを効率的かつ社会持続的に生産・供給する仕組みが広がりつつあります(第四次産業革命 Industrie4.0など)。
この変化にファシリティマネジメントも無縁ではありません。ICT、IoTの活用により効率性・信頼性が向上し、他の領域と連携することでさらに新しいサービスの可能性も広がっています。

データの利活用

データの集約と活用でめざす全体最適化

データ収集と監視によって適切なタイミングで設備の改修・交換を実現する「予知保全」は、今後の高度なファシリティマネジメントのあり方として期待されています。現在、センシングやIoT技術の進展にともない、この予知保全が現実的になりつつあります。
設備データの稠密化、未使用データの活用、複数のデータの掛けあわせなどにより、従来見えなかった関係性を発見し管理をさらに最適化できる可能性があります。また、複数拠点のベンチマークによる保有施設の全体最適化も期待されます。
これからのファシリティマネジメントには、収集したデータをいかに有効に活用し、事業戦略に役立てられるかという観点での計画立案が求められます。

効率化・自動化の波

ICT・IoTがもたらすファシリティマネジメントの進化

現在、日常の巡回点検データ取得やデータ整理・レポートティングを自動化するRPAが急速に普及しつつあります。国内の法令も定期的に管理者が巡回点検することを義務付けた内容からIoTによる自動取得を可能とする方向へ変化しています。
ファシリティマネジメントの手法は、センサーやIoT端末の活用、データマイニングにより大きく転換するときを迎えています。それはまた人手不足やノウハウ伝承の問題の解決にも有効な手段となり得ます。
ICT/IoTとファシリティマネジメント双方の知見の融合は、業務の効率化、施設の安定稼働のみならず事業の成長にも欠かせないものとなるでしょう。

変革期をともに乗り越える
パートナーとして

ICT・IoTを積極的に活用。
ファシリティマネジメントの課題解決とさらに高品質なサービスを目指して。

リソースの不足、ノウハウの断絶はファシリティマネジメントを提供する当社にも共通する課題です。
NECファシリティーズは、ファシリティマネジメントが直面する課題を見据え、将来にわたりお客様に最適なサービスを提供できるよう、ICT活用に取り組んでいます。長年にわたり培ってきた実績とノウハウに先進技術を取り入れ、ファシリティマネジメントの効率化・高度化に挑戦しています。

ファシリティマネジメントに
先進技術と“人”の力を

効率化・自動化をもたらすICT・AIと”人”との協働する力で
ファシリティマネジメントにさらなる高度化を

技術の進化は現在広がりを見せている単純業務の自動化(RPA)から、やがてAIを活用した複雑な判断をともなう意思決定にまで拡大されます。ファシリティマネジメントの現場においても、設備の自動検針などの単純業務を起点に、故障予兆検知など設備の保守・最適化、更新投資計画の示唆までもが期待されます。
こうした高度なAI活用の実現に求められるのは、技術と現場、双方の深い知見にもとづきAIと協働する専門家、つまり“人”の力です。
NECファシリティーズはそんな未来を拓く会社、そんな”人”の集団でありたいと願っています。

業務のプロ×先進技術で新たな価値を

ファシリティマネジメントの未来形

ICTの活用分野は拡大を続け、ほとんどの点検・定型的なレポーティングは自動化されつつあります。さらにAIの台頭により、近い将来には限定的な範囲での判断・意思決定も人の手を借りずに可能な状況となるでしょう。
ただしAIにはデータの蓄積と学習が必要です。正しい判断を導くためには「施設管理のノウハウ」のインプットとアウトプットの検証を行う必要があり、それにはファシリティマネジメントの深い経験と実績が欠かせません。
未来のファシリティマネジメントは、AI/ICTによる自動化/効率化された領域と、AIの育成とそのAIの判断を活用する人の領域の両輪で、お客様に新しいソリューションやサービスを提案することへと変化していくのではないかと予想されます。
NECファシリティーズは今後も進化を続ける先端技術を先駆けて取り入れ、お客様にとって最適なファシリティマネジメントを提供する会社であり続けたいと考えています。